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干支と十二支のしくみ なぜ60年で還暦なのか

カテゴリ:基礎知識 / 最終更新日:2026年8月6日

「今年は午年」のように、日本では十二支が生活に根づいています。この十二支と、あまり知られていない十干(じっかん)を組み合わせたものが「干支(かんし・えと)」です。四柱推命など東洋の占術の土台にもなっています。

十干と十二支

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類。十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類です。

この2つを順に組み合わせていくと、甲子・乙丑・丙寅……と続き、癸亥まで来たところで甲子に戻ります。

なぜ60通りなのか

10と12の最小公倍数が60だからです。10×12=120ではありません。十干も十二支も同時に1つずつ進むため、両方が同時に最初に戻るのは60番目になります。

この60通りを六十干支といいます。生まれた年の干支に戻るのが60年後——これが還暦の由来です。「暦が還る」と書きます。

豆知識:「甲子園」の名前は、球場が完成した1924年が甲子(きのえね)の年だったことに由来します。干支が地名や事件名に使われている例は少なくありません。

動物は後から付けられた

十二支はもともと殷の時代(紀元前16世紀ごろ)に日付を表す記号として使われ始めたとされます。木星が約12年で天球を一周することが12という周期の背景にあったと説明されています。

動物の割り当ては後漢の王充『論衡』に見え、人々が覚えやすいように身近な動物を当てはめたとされています。つまり動物は後付けの装飾で、体系そのものの本質ではありません。

時刻と方位にも使われた

十二支は年だけでなく、時刻や方位も表しました。真夜中が「子の刻」、正午が「午の刻」です。「正午」「午前」「午後」という言葉は、ここから来ています。

方位では子が北、卯が東、午が南、酉が西。「子午線」も同じ由来です。占いの用語だと思われがちな干支が、日常語のあちこちに残っています。

おもな出典:
  • 国立天文台 暦計算室 FAQ「六十干支」
  • 王充『論衡』(動物の割り当てに関する記述)
本コラムは、占いを文化・歴史・体系として整理し、あわせて消費者トラブルを避けるための一般的な情報をまとめたものです。占いによって将来を言い当てられる、運勢が変わるといった効果を示すものではありません。占いの内容に科学的な裏づけがあることを主張するものでもありません。人生の重要な決定、健康、金銭に関する判断は、占いの結果ではなく、ご自身の判断と、必要に応じて医師・弁護士・公的窓口など専門家への相談にもとづいて行ってください。法令・制度は改正されることがあるため、最新の情報は消費者庁・国民生活センターなど公的機関の発表をご確認ください。