四柱推命と九星気学の基礎 東洋の命術
東洋の占いのなかで、日本でよく知られているのが四柱推命と九星気学です。どちらも生まれた時点の情報から読む「命術」に分類されます。
四柱推命 4つの柱と8つの文字
生年・生月・生日・生時の4つを、それぞれ十干十二支で表します。4つの柱=8文字になるため、中国語では「八字(バーツー)」と呼ばれます。
おもな構成要素は次のとおりです。
- 十干十二支:4つの柱を表す記号(干支のしくみを参照)
- 五行:木・火・土・金・水の5つの分類
- 通変星:生日の干と他の干支との関係を10種に分類したもの
- 十二運:勢いの強弱を人の一生になぞらえた12段階
成立には諸説ある
中国の主要な古典として『淵海子平』(1200年代)、『三命通会』(1500年代)、『滴天髄』、『子平真詮』(1700年代)などが挙げられます。ただし成立の起点については諸説あり、南宋期に徐子平を祖とする説のほか、より古い時代に遡らせる説もあります。
日本への伝来については、江戸期に仙台藩の儒者・桜田虎門が『推命書』として訳出したものが最古の記録とされますが、刊行年は資料によって記述が揺れており、今回の調査では確定できませんでした。年代を断定した説明を見かけたら、幅があることを念頭に置いてください。
九星気学 九星と方位
一白水星・二黒土星・三碧木星・四緑木星・五黄土星・六白金星・七赤金星・八白土星・九紫火星の九星を扱います。名前に「星」が付きますが、天体とは関係ありません。
由来は洛書と呼ばれる3×3の魔方陣です。縦・横・斜めの和がすべて15になる配置で、これが九星の配当の土台になっています。五行・八卦・干支と対応づけられ、日本では陰陽道が取り込んで、生年と方位の吉凶判断に用いられました。
体系化したのは大正期とされる
現在の「気学」は、園田真次郎(1876〜1961)が1924年(大正13年)に、当時流布していた九星術を整理・簡略化して体系化したものとされています。園田真次郎は国立国会図書館の典拠データにも登録されている人物です。
ただし体系化の年代について、学術機関による裏づけは今回確認できませんでした。「とされる」という留保つきで理解するのが正確です。
- 国立国会図書館 Web NDL Authorities「園田, 真次郎, 1876-1961」
- 国立天文台 暦計算室 FAQ(干支)