「初回無料」の読み方 無料枠の条件を確認する
占いサービスの多くが「初回◯分無料」「新規登録で◯円分プレゼント」といった特典を用意しています。これ自体は珍しいことではありませんが、条件の読み方は知っておいたほうがよいでしょう。
確認したい5つの条件
- 何が無料なのか:鑑定料のみか、通話料も含むか
- どこまで無料か:分数・回数・金額のどれで区切られているか
- 誰が対象か:全占い師か、一部の占い師のみか
- いつまでか:登録から◯日以内といった期限がないか
- 無料枠を超えたらどうなるか:自動的に有料に移るのか、確認画面をはさむのか
とくに最後の項目が重要です。無料枠が切れた瞬間に、そのまま有料へ移行する設計のサービスがあります。話に集中していると気づきにくいところです。
公的機関の指摘:国民生活センターは占いサイトのトラブルについて、問題点の筆頭に「『無料』表示で誘導し、有料のやりとりへ移行させる手口」を挙げ、「『無料』表示でも安易に個人情報を入力しない」と注意を呼びかけています。
実際にあった相談
同センターが公表している相談事例には、次のようなものがあります。
- 50代男性が「無料3日間」を信じてアプリを利用し、3万2,000円を支払った(2020年8月受付)
- 10代女性が「無料10分電話占い」で1万円以上を請求された(2020年6月受付)
- 無料占いに登録後、個人情報が流出し数十件の迷惑メールを受信した(60代女性)
いずれも「無料」が入口になっている点が共通しています。
景品表示法の観点
価格や取引条件について、実際よりも著しく有利だと誤認させる表示は、景品表示法の有利誤認表示にあたるおそれがあります。消費者庁は具体例として、基本価格を示さずに「今なら半額!」と表示しながら、実際には50%割引に該当しない料金設定だった事例を挙げています。
利用する側としては、「無料」「半額」「今だけ」といった言葉の横に、必ず条件の記載があるかを見る習慣をつけると安心です。
迷ったら一度離れる
その場で決めさせようとする流れを感じたら、いったん画面を閉じる。これがいちばん確実な自衛です。本当に必要なサービスなら、明日でも申し込めます。
おもな出典:
- 国民生活センター「占いサイトのトラブルに注意」(2020年11月26日)
- 消費者庁「有利誤認とは」
次に読む:「無料」から始まるトラブル/占いの料金のしくみ
本コラムは、占いを文化・歴史・体系として整理し、あわせて消費者トラブルを避けるための一般的な情報をまとめたものです。占いによって将来を言い当てられる、運勢が変わるといった効果を示すものではありません。占いの内容に科学的な裏づけがあることを主張するものでもありません。人生の重要な決定、健康、金銭に関する判断は、占いの結果ではなく、ご自身の判断と、必要に応じて医師・弁護士・公的窓口など専門家への相談にもとづいて行ってください。法令・制度は改正されることがあるため、最新の情報は消費者庁・国民生活センターなど公的機関の発表をご確認ください。